バセドウ病と喫煙

喫煙とバセドウ病の関連については、ここ数年でいろんなことが分かりました。その一端をご紹介します。

まず、喫煙している人ではバセドウ病になりやすいといわれています。また、抗甲状腺薬による治療も効きにくくなります。さらに、バセドウ病の再発が起こりやすくなります。喫煙しているとバセドウ病になったとき、良いことはないようです。

喫煙とバセドウ病眼症の関連については10年以上前から調べられていました。結論から言いますと、喫煙することでバセドウ病眼症発症の危険性が高くなることが分かりました。また、眼症に対する治療も効きにくいことも分かっています。こちらも、喫煙していると不都合なことが起こります。

以上から、バセドウ病の人は、未治療、治療中、寛解中にかかわらず、禁煙することが望ましいという結論になります。禁煙できなくても、減煙でもいいですから努力しましょう。