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表1
【表1】チラーヂンSの量を調節する必要がある状況
原 因 病 因 コメント
よくみられる疾患
バセドウ病 ・甲状腺刺激抗体 ・最も多い原因
中毒性
甲状腺
腫結節
多発性結節 ・腫瘍の甲状腺ホルモン過剰産生a ・中年と高齢者の甲状腺機能亢進症の10%の原因(アメリカ以外(10))
・中毒性甲状腺結節の5%以下の原因
単発性中毒性甲状腺結節
甲状腺炎 亜急性甲状腺炎 ・炎症によるT3とT4の血中への流出 ・放射性ヨード摂取率の低値により診断される
無痛性甲状腺炎
産後甲状腺炎
医原性甲状腺機能亢進症 ・T3とT4の投与 ・2番目に多い原因
まれな疾患
新生児甲状腺機能亢進症 ・甲状腺刺激抗体の胎盤通過 ・バセドウ病の母親から生まれた新生児に一過性に起こる
不適切なTSH分泌症候群 ・下垂体腫瘍
・甲状腺ホルモンの下垂体への不応症
 
外因性ヨード ・甲状腺の自律性を持つ患者が甲状腺ホルモンを過剰に産生 ・健康食品、昆布、アミオダロン、造影剤に含有されるヨードが原因
甲状腺ホルモンの隠れ飲み    
非常にまれな疾患
甲状腺癌    
絨毛膜癌、胞状奇胎、胎児性睾丸癌 ・絨毛膜性腺刺激ホルモンが甲状腺を刺激する  
卵巣甲状腺腫 ・甲状腺組織を含む卵巣奇形腫  
a 正常の下垂体・甲状腺系の調節とは無関係に甲状腺ホルモンを過剰産生する結節。
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