1. 先日、このHPの公開コーナーで、メルカゾールとチラージンSの併用療法についての回答を読ませていただきました。
   その中では、メルカゾール4〜6錠とチラージンS2錠の併用が多い、とあったように思います。薬剤師さんへの回答であったため、少し難しかったのですが、1錠ずつの服用に問題はありませんか？
   また、このままずっと、2種類の薬を飲みつづける事になるのでしょうか？
   別に、薬を早く止めたいという訳ではないのですが、1日1錠が、2日に1錠になったりすれば、良くなってきていると実感できるのですが…。
   
   
2. もう1つ質問させてください。
   バセドウ病になって、いろいろな症状がでてきましたが、そのほとんどが、治療と共に良くなりました(体重は発病まえより5キロ程増えてしまい困っていますが)。
   今でも疲れやすかったり、足の脱力感があったりはしますが、それはまあ、ぼちぼち治ってくれれば…と思っています。
   
   ですが、困っているのは、性欲と性液(？)の減少です。これは私の中では、バセドウ病の症状なのですが、担当医師は、そういう話は聞いた事がなく、数値が安定しているのでバセドウ病のせいではないというのです。
   数値が、安定しているのに治らないというのは、原因が他にあるからなのでしょうか？
   情報源・患者情報の中の「甲状腺と生殖系」を読んで、ほらやっぱりって思ったのですが…。
   　
   不妊の治療にも通っているのですが、女性ホルモンが少ないということでした。私はこれもバセドウ病のせいだって思いこんでいて、バセドウ病の治療が、不妊の治療につながると思っていたのですが、違うのでしょうか？
   別々の病気と考えていったほうが良いのでしょうか？
   それから、妊娠を望むなら、薬は止めないほうが良いのですよね？

長くなってしまってすみません。
よろしく、お願いします。

1. メルカゾール4〜6錠とチラージンS２錠の併用療法については、その後の追試にて有効性が疑問視されています。しかし、あなたのように、メルカゾール一日一錠だと効きすぎる場合には、甲状腺ホルモン剤(チラージンS)を一日一錠いっしょに飲むことはありますよ。この治療法自体は何の問題もありません。
   
   しかし、それにしても長すぎますね。もう治っている可能性もあるわけですから、TSHリセプター抗体値を先生に聞かれてはいかがでしょう。TSHリセプター抗体値が正常なら、試しにクスリを中止することも、考慮すべき時期に来ていますね。
   
   その他のやり方としては、チラージンSを中止して、メルカゾールを一日おき一錠にしてもいいと思います。
   
   
2. 確かに、バセドウ病発症時の甲状腺ホルモンが高い時期には、性欲減退、不妊などがみられます。今のあなたは、甲状腺機能は全く正常ですよね。このような状態では、普通は性欲減退、不妊などは解消されるはずです。なぜ、そのような症状が続くのか分かりませんが、もうしばらく経過をみられてはいかがでしょう？今のあなたの甲状腺の状態からは、性欲減退、不妊などは考えにくいですね。
   
   不妊の治療は、産婦人科で続けてください。
   
   妊娠を望むとしても、クスリを不必要に長く服用する必要はないと思います。まず、治っているかどうか試してみるのも一法ですよ。すなわち、試しにクスリを中止してみるわけです。再発すれば、また、メルカゾールを飲めばいいわけでしょ。

これは、あくまでもわたしの考えであって、参考程度に留めて、主治医の先生とよく相談してください。