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国際甲状腺連盟(TFI)ニュースレター【ThyroWorld】の抜粋<2>

02:会長のメッセージ…TFI:戦略的計画

個々の会員に我々が何をしており、なぜそれをしているのか、そしてどのように目標を達成するのかということを時間をかけて確実に知っていただくことが国際甲状腺連盟にとって大切であります。この結果出来たのが戦略的計画で、これは本組織の目標に向けた手引きであり、またリーダーが費やす時間をできる限り生産的なものにするためのものでもあります。昨年のMilanでの会合で、カナダ甲状腺財団の長であるArliss Beadmore氏の経験豊富なご指導の元、本組織のリーダー諸氏が独自の戦略的計画を作成する作業をいたしました。我々は対象となる読者−時に“株主”とも言いますが−について各人に我々が何をしてあげたいか、また我々に何をしていただきたいのかを話しました。
Lawrence C. Wood, 会長
Lawrence C. Wood
  • 一般に対しては、甲状腺の病気についての認識を高める。
  • 甲状腺疾患患者に対しては、教育の支援を行う。
  • 医療産業に対しては、高水準の甲状腺ケアを促進する。
患者教育だけでなく、医師にも高水準のケアを維持するために生涯を通じて基本的かつ継続的な教育を受けてもらいたいと思っております。また、政府にも我々の新生児のスクリーニングプログラムの支援と甲状腺研究のための資金援助をしていただきたいと思っております。甲状腺疾患患者の利益となる本組織と我々のプログラムに対し、業界の支援を必要としております。

これらのことをすべて行うのは多分無理な注文かもしれません。そして、それをどのように満たしていくのかが長年の問題であります。我々の目標を達成する一つの方法は、他の定評ある甲状腺関連団体との重要なリンクを使ってTFIウェブサイトを広げていくことです。我々のウェブサイトはすでに素晴らしいものですが、もっとよいものにすることができます。我々は新しい患者団体の発展と繁栄を願うと同時に、すでに立ち上がって走り始めている団体にも支援を続けております。我々のニュースレターの質を高く保ち、世界中にそのその発行部数が増えていくことを望んでおります。国際甲状腺会議で患者団体として集まり、多くの専門家に会い、また我々の仕事について情報を広める機会を得たことを価値あるものと考えております。

我々すべてが戦略的計画の話し合いの間、Arliss Beardmore氏の知識と専門的判断力に感心いたしました。Milanでの会合に出席された方の多くがすぐに仕事に取り掛かれる状態で自分の組織に戻られたと思います。戦略的計画は必ずやTFIに重要な役割を果たすことになるはずです。間違いなく、10月に日本で開かれる会合で重要な議題となるでしょう。
図2
各国の国際甲状腺連盟のメンバー
後列:デンマーク, スエーデン, カナダ, ブルガリア, オランダ, アメリカ
前列:オーストリア, イタリア, カナダ, 日本(赤須先生)

Lawrence C. Wood:会長

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