情報源 > 患者情報[033]
甲状腺:閉経の謎を解く鍵

甲状腺:閉経の謎を解く鍵

  閉 経 甲状腺疾患
典型的年齢 閉経前:35〜45
閉 経:45〜50
閉経後:50<
35〜65:女性8人に1人
65<00:女性5人に1人
共通の症状 疲労感 ●物忘れ ●うつ状態 ●気分が変化しやすい ●筋力低下 ●皮膚や髪の質の変化 ●不眠 ●不安感 ●感情過敏 ●動悸 ●生理不順
特有の症状 ●のぼせ ●寝汗 ●膣分泌液の減少 ●尿失禁 ●頭痛 ●暑さや寒さに弱い ●体重が変動する ●甲状腺腫 ●声がかすれる
長期合併症 骨粗鬆症
心疾患
高コレステロール血症(心疾患を引き起こす)
骨粗鬆症、うつ病、不妊になりやすい
診 断 FSH(卵胞刺激ホルモン)測定
(これは脳下垂体から出るホルモンで女性ホルモンの調整をしている)
TSH(甲状腺刺激ホルモン)測定
(これは脳下垂体から出るホルモンで甲状腺ホルモンの調整をしている)
治 療 ホルモン補充療法(HRT)
(エストローゲンとプロゲステロン)
合成甲状腺ホルモン
(レボサイロキシンナトリウム)
驚くべき事実
  • 女性ホルモンを服用しているにもかかわらず、原因不明の更年期障害に似た症状を訴える女性は数百万人いますが、実は診断されていない甲状腺疾患を持っている可能性があります。
  • 今年の暮れまでに、閉経女性が5,000万人に達します。これは、アメリカの人口の18%です。
  • 更年期症状のためHRTを受けている40歳以上の女性の3分の1が気分の浮き沈みやうつ病、および睡眠障害などの症状が続いていると見積もられています。
  • 更年期症状と甲状腺疾患の症状は似ているために、2つの疾患は混同されやすく、甲状腺疾患が見逃されています。
  • 1,300万人のアメリカ人は甲状腺疾患を持っていますが、約半数は見逃されています。
  • 甲状腺疾患を放置すると、体のいろいろな臓器に悪影響を及ぼします。

もどる