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国際甲状腺連盟(TFI)ニュースレター【ThyroWorld】の抜粋<1>

06:日本甲状腺協会

日本の異なった地域の3人の医師が力を合わせて、TFIの新しいメンバーである日本甲状腺協会を設立しました。 赤須文人医師は東京、畑直成医師は大阪、そして田尻淳一医師は熊本です。この方々の熱意が大きな力となりました。赤須先生は広範なメディア報道を行なって来ておられ、また先生の甲状腺患者のための本は人気があり、すでに5版を重ねております。
一方、畑先生と田尻先生はそれぞれインターネット上に情報提供のためのホームページと質問と回答を載せた掲示板を開設しておられます。ホームページに加え、新しいTFJホームページには日本に住む外国人のための英語の情報(日本語も)も入れることになっています。また、日本人向けの非常によいビデオもあります。
日本政府は、まもなく小さな非営利団体(NPO)を承認する予定です。このNPO法案は、1998年の3月19日にやっと法制化され、1998年12月1日から施行されます。この新しい法のもとでは、TFJのようなNPOは条項で承認を受ければ、認可のプロセスなしで法人組織にすることができます。NPOに対する寄付金への税制優遇処置は、この法律の制定の2年以内は見直されることになっています。
TFJは甲状腺疾患に関する予防や治療を発表し、情報を広めることで、すでに当地では重要な社会的影響力を持つグループとして活動しています。TFJはまたTFI協会のメンバーでもあり、世界中の発展途上国における多岐にわたる甲状腺の問題に対する国際的貢献をもすべく努力するつもりです。

最後に、ご意見や情報をお寄せ下さった方々や団体の皆様に感謝の意を表したいと思います。プリオールアセットマネージメント社、ダイナボット社および個人的にご後援下さった皆様のご支援がなければ、日本甲状腺協会の設立はできませんでした。TFJはまだできたばかりの小さな組織であり、資金もスタッフも十分ではありませんが、日々新たな個人や会社の参入をいただいております。
写真
畑先生 橋本先生 赤須先生

赤須文人 M.D. 会長

ロゴマーク 日本甲状腺協会はまさに飛び立ったところです。この号で正式なロゴマークを披露することになりました。このロゴはコミュニケーションの輪を象徴したリングの中にある甲状腺をイメージしたものです。この団体のTFI加入を歓迎し赤須先生にTFIの副会長になっていただくことになりました。先生は日本甲状腺協会の会長でもあります。

橋本氏に捧ぐ
橋本策博士
橋本策博士(1907)
日本甲状腺協会は、金沢大学医学部名誉教授橋本和夫先生をTFJの名誉会員としてお迎えできましたことを光栄に思っております。橋本和夫先生のご尊父は、かの有名な橋本策博士で、自己免疫性甲状腺疾患の研究と記載をされ、その病気には博士の名前がつけられました。橋本カズオ先生は甲状腺疾患の研究には携わっておられず、衛生学の研究をなさっておられました。大学を退職された後、日本のもっとも古い都市の一つである奈良に夫人と共に住んでおられます。橋本先生からご尊父の写真が載っている1907年の九州大学医学部の年鑑を提供していただきました。写真は非常によい保存状態ですが、TFJでは今、さらによい状態で保存し、すぐに見ることができるようデジタルメディアにファイルを行なっているところです。

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