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[006]
先生に聞こう【Ask The Doctor】 Bridge; Volume 14, No3

37:中毒性甲状腺腫および非中毒性甲状腺腫の治療について

質 問
中毒性甲状腺腫−放射性ヨード治療は中毒性甲状腺腫にだけ使われるのですか?非中毒性甲状腺腫に使われたことはあるのですか?

回 答
手術も中毒性甲状腺腫に対して使われることがありますが、甲状腺腫組織が主に機能性である場合、もう一つの方法は放射性ヨードで甲状腺組織を破壊することです。放射性ヨード治療の主な目的は甲状腺機能亢進症を治すことですが、甲状腺腫が小さくなる(かならずというわけではありません)というおまけが付いてくることがよくあります。ヨーロッパで最近行われたいくつかの研究では、患者が手術のリスクに耐えられない場合、非中毒性甲状腺腫を小さくするのに放射性ヨードが使えることが示唆されています。ただし、これはアメリカではまだ標準的な治療法ではありません。

Douglas S. Ross, M.D.は、ボストンのマサチューセッツ総合病院の副医院長であり、甲状腺科の医師です。
Douglas S. Ross医師が、甲状腺の病気や甲状腺の働きに関する読者の一般的なご質問にお答えします。しかし、患者さんの個人的問題についての細かいご質問にはお答えできかねます。個人的に甲状腺の問題についての助言が必要な方は、ご相談なされるようTFAがお近くの内分泌専門医の名前をお送りすることができます。お問い合わせは、ここボストンのTFAまでお手紙かお電話でなさってください。

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