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[006]
先生に聞こう【Ask The Doctor】 Bridge; Volume 14, No2

28:長形(tall cell)細胞癌

質 問
乳頭癌の長形細胞変異型は侵略性がより高いと言われました。私は甲状腺切除術を受けて、その後3年間のフォローアップ検査は良好だということです。私が罹ったこの種の癌についてもっとよく知りたいのですが。

回 答
乳頭癌の長形細胞変異型もやはり予後が悪くなります。しかし、術後のサイログロブリンレベルが低ければ、予後は非常によいと思われます。この変異型の癌は侵略性が高いため、治療もより攻撃的な方法で行われます。例えば、侵襲性の高い疾患に対しては、頚部の放射線外部照射などが適当でしょう<注釈:日本の「甲状腺癌取り扱い規約」1996年版には、乳頭癌の長形細胞変異型は記載がありませんでした。しかし、米国の教科書には、希であるがと説明してありますが、ちゃんと記載されています。大変稀な組織型なのでしょう>。
《注》 ある種の甲状腺癌は他のものよりも侵略性が高いのは事実ですが、甲状腺癌の大部分は適切な治療による治癒、またはコントロールが可能であります。

Douglas S. Ross, M.D.は、ボストンのマサチューセッツ総合病院の副医院長であり、甲状腺科の医師です。
Douglas S. Ross医師が、甲状腺の病気や甲状腺の働きに関する読者の一般的なご質問にお答えします。しかし、患者さんの個人的問題についての細かいご質問にはお答えできかねます。個人的に甲状腺の問題についての助言が必要な方は、ご相談なされるようTFAがお近くの内分泌専門医の名前をお送りすることができます。お問い合わせは、ここボストンのTFAまでお手紙かお電話でなさってください。

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