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24
[006]
先生に聞こう【Ask The Doctor】 Bridge; Volume 14, No2

24:ホットまたはコールド結節に対して、どのような検査を受けるべきでしょうか?

質 問
ちょうど甲状腺のスキャンをしてもらったところなのですが、そのスキャンでホット結節があるのがわかりました。良性かどうかを知るために生検を受けるべきでしょうか。良性であったら、2つの選択肢があるのでしょうか。
  1. ただ様子を見る。
  2. 甲状腺ホルモン治療を受けて様子を見る。

回 答
まだ、甲状腺結節の初期検査についての意見の不一致がありますが、内分泌病専門医のほとんどは甲状腺の血液検査が甲状腺機能亢進症(TSHが低い)を示していなければ、穿刺吸引細胞診から始めます。結節に関連した低いTSH値がある患者では、自律性“ホット”結節(すなわち、脳下垂体の制御から離れて、甲状腺ホルモンを蓄積する働き過ぎの結節)である可能性が高くなります。自律性結節は“決して”悪性ではないため、生検は必要ではありません。

TSH値が低い患者では、自律性結節の診断に甲状腺スキャンが必要です。時たまですが、悪性の結節はテクニチウムを集めることができるため、テクニチウムスキャンでホット結節の像が得られ、誤った結果が出ることがあります。放射性ヨードスキャンでホットとして現れる結節が悪性であることはまずありません(ごく希に例外があります)。したがって、あなたは放射性ヨードスキャンで結節が自律性(すなわち、“ホット”ということです)のものとわかれば、生検は必要ありません。

甲状腺ホルモン抑制は、論理的に良性のコールド結節に使われるものです。これは、甲状腺ホルモン抑制療法の目的は、TSHを減らすことですが、自律性結節のある患者はもうすでにTSHが低くなっているので、あなたの場合は甲状腺ホルモン抑制療法をしても意味がありません。

Douglas S. Ross, M.D.は、ボストンのマサチューセッツ総合病院の副医院長であり、甲状腺科の医師です。
Douglas S. Ross医師が、甲状腺の病気や甲状腺の働きに関する読者の一般的なご質問にお答えします。しかし、患者さんの個人的問題についての細かいご質問にはお答えできかねます。個人的に甲状腺の問題についての助言が必要な方は、ご相談なされるようTFAがお近くの内分泌専門医の名前をお送りすることができます。お問い合わせは、ここボストンのTFAまでお手紙かお電話でなさってください。

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