コミュニケーション > 公開コーナーバセドウ病
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No.146 男・29歳
初めてお便りします。
私の主人ですが3年ほど前から急に体重が減少し疲れやすいという症状が出始めました。最初は結婚して環境が変わったせいかなと余り気にとめてなかったのですが状態は悪くなるばかり体重も10キロ程減ってしまいました。いろいろ病院に通った末バセドウ病だとわかったのはH9年の12月末でした。それからメルカゾールとインデラルを服用して様子をみていたのですが良くならなかったのでH10年5月末に手術をしました。術後も順調で数値も正常値になりましたが体調のほうはなかなかすぐれません。体温調整がうまくいかないようで、しょっちゅう寒気がしたり汗ばんだりして肩こりや腰痛もひどくなってきました。腰痛は術後2週間たらずで8キロも太ったからかもしれません。主治医に相談した所いままで沢山出ていたホルモンが急に減るのだから体がしんどいのはしょうがない。慣れてくるから大丈夫。というような返事がかえってくるばかりでした。でも、現実にこの2〜3ヶ月はつらそうなのですが術後の患者というのはみんなこの様な状態なのでしょうか?なにか改善策はないのでしょうか?
普段から気にしやすい性格なのですがこのところさらに弱気になっているのでそれもストレスの原因になっているのだと思います。自分でも気にしないように努力してるみたいですがそれすらもストレスになってるようなのです。なにかいい方法があれば教えていただきたいと思ってお便りしました。
よろしくお願いします。
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Oyaji's reply バセドウ病の術後3〜4ヶ月間は90%の人で甲状腺機能低下状態にあります。甲状腺機能が全く正常の人は珍しいくらいです。確かに主治医の先生が言うように、『いままで沢山出ていたホルモンが急に減るのだから体がしんどい。』というのは、事実です。しかし、その後の『しょうがない』というのは、責任ある医師の態度とは思えません。すなわち、からだがきついのは一時的に甲状腺ホルモン値が低下しているための症状です。いくら、甲状腺ホルモン値が正常でも、それまで高い甲状腺ホルモン値に体が慣れていれば、正常域まで急に下がればそれを低いと感じます。それで、バセドウ病術後はしばらくは以前より体調が悪くなる人がいます。そのときは、どうするのか?答えは簡単です。一時的に甲状腺ホルモン剤を服用すれば良いわけです。そんなに体がきついのなら、何のために手術したのかと疑問も湧いて来るというものです。わたしの意見を言わせてもらえば、その医師は患者さんに対してもう少し、説明してあげるべきと思います。『慣れてくるから大丈夫。』だけでは患者さんは納得できないでしょう。何故、慣れるのか?どのような理由で大丈夫と言うのかを、もう少し患者さんに分かる言葉で説明すべきです。バセドウ病術後の甲状腺機能低下症はほとんどの場合、6〜12ヶ月くらい経つと自然に良くなってきます。しかし、症状の強い人には一時的にでも甲状腺ホルモン剤を投与します。そうしないと、仕事にも差し障ることもあります。
わたしは、あなたのご主人の現在の甲状腺機能状態を知りませんので、一般的なことを述べました。主治医の先生に現在の甲状腺ホルモン値(FT3,FT4)とTSH(甲状腺刺激ホルモン;脳下垂体からでるホルモンです)を聞かれてはどうですか。その値がわかれば、もっと具体的にお役に立てると思います。わたしは、主治医の先生を批判しているのではありません。多くの人を決められた時間内に診なければならないときには、説明不足になりがちです。わたしも、そのような経験はあります。だからといって、それで良いわけではありません。少しでも患者さんとの対話時間を取るにはどうするかを考え、改善していくことが医療の質を上げ、ひいては医師、患者の信頼関係もよくなるのではと思いますが。少し生意気なことを言ってしまいました。
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