[図7-8]

多発性甲状腺腫には活動が増加したり、減少した領域がいくつか認められます。
[図10]

バクテリアがマクロファージのレセプターにくっつこうとしているところ。
[図11]

マクロファージ内にある小胞の中のバクテリアとMHC。
[図12]

小胞内でバクテリアが破壊されるにつれ、その蛋白質の破片であるペプチドがMHC分子にくっつきます。
[図13]

小胞は細胞表面に移動し、表面と癒合します。その後MHC-ペプチド複合体が細胞表面に出てこられるよう“開きます”。
[図14]

抗原提供細胞表面で、バクテリアのペプチド-MHC複合体にくっついたT細胞リンパ球。
[図15]

サイトカインを介した相互反応で、B細胞による抗体産生だけでなくT細胞の数と活動性が増加します。
(IFN:インターフェロンガンマ、IL-1:インターロイキン-1、IL-2:インターロイキン-2、IL-4:インターロイキン-4、IL-5:インターロイキン-5、IL-6:インターロイキン-6)
(IFN:インターフェロンガンマ、IL-1:インターロイキン-1、IL-2:インターロイキン-2、IL-4:インターロイキン-4、IL-5:インターロイキン-5、IL-6:インターロイキン-6)
[図16]甲状腺レセプタ─正常─異常状態
TSH正常刺激 | |
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TSHは甲状腺細胞のTSHレセプターにくっつきます。 |
抗体の妨害により甲状腺機能低下症 | |
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TSHレセプターに対する抗体が、TSHのTSHレセプターへアクセスを阻止し、TSHによる甲状腺細胞の刺激ができなくなります。 |
刺激性抗体による甲状腺機能亢進症または甲状腺腫 | |
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レセプターに対する抗体が、レセプターを“ちょっと改造”し、あたかもTSHがレセプターの上に付いたようにふるまうため、TSHがなくても甲状腺細胞を刺激することになります。 |
[図17]
キラーT細胞とナチュラルキラー細胞が甲状腺細胞を破壊することがあります。
IgG抗体が甲状腺細胞の周辺にくっつきます。 | |
---|---|
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ナチュラルキラー細胞も、IgG抗体分子のターゲットとなった甲状腺細胞を攻撃し、破壊することがあります。 |
細胞の表面がウィルス感染によって変化します。 | |
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キラーT細胞が、例えばウィルス感染により変化した甲状腺細胞を攻撃し、破壊することがあります。 |
[表2]アメリカ合衆国とカナダのサイロキシン製剤の入手可能の比較
サイロキシン用量 (マイクログラム) |
使われている錠剤の色 | |||
---|---|---|---|---|
シントロイド | レボキシル | レボトロイド | エルトキシン | |
25 | オレンジ | オレンジ | オレンジ | - |
50 | 白 | 白 | 白 | 白 |
75 | 青紫 | 紫 | グレー | - |
88 | オリーブ | オリーブ | 薄緑 | - |
100 | 黄 | 黄 | 黄 | 黄 |
112 | ローズ | ローズ | ローズ | - |
125 | 茶 | 茶 | 紫 | - |
137 | - | 紺 | 青 | - |
150 | 青 | 青 | 薄青 | 青 |
175 | 薄紫 | 青緑 | 青緑 | - |
200 | ピンク | ピンク | ピンク | ピンク |
200 | 緑 | 緑 | ライムグリーン | 緑 |
[図26]典型的な家族歴

[図27]甲状腺の病気やその関連疾患をたどりやすくするための模式図

記入方法 | ○=女性 □=男性 |
---|---|
上に挙げた図は、あなたの家系図を表わしており、家族の中で誰が甲状腺の病気の危険にさらされているかを見つける手助けとなるものです。
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甲状腺の病気と関連疾患 | |
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甲状腺 |
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毛髪 |
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皮膚 |
|
血液 |
|
関節 |
|
目 |
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代謝 |
|
例 | |
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65歳で死亡した女性で、白斑症と糖尿病があり、30歳になる前に白髪が目に付いた人の場合は、左のように表わされます。 |
[表3]がん性甲状腺結節と良性甲状腺結節の特徴(病歴と触診)
結節ががんである可能性が高い場合 | 結節が良性である可能性が高い場合 | |
---|---|---|
病歴 |
|
|
触診 |
|
|
[表4]がん性甲状腺結節と良性甲状腺結節の特徴(甲状腺検査)
結節ががんである可能性が高い場合 | 結節が良性である可能性が高い場合 | |
---|---|---|
甲状腺ホルモンレベル | 正常 | 高いまたは低い(正常なことも多い) |
血液中の抗甲状腺自己抗体 | 存在しない | 存在する |
放射性ヨードスキャン | 放射性ヨードの集積の乏しい“コールド”または“クール”なしこりがみとめられる | 放射性ヨードが集積したしこりがみとめられる |
甲状腺超音波検査 | 充実性の腫瘍がみとめられる | 嚢胞(良性腫瘍も充実性であることがよくある)がみとめられる |
甲状腺針生検 | がん細胞が証明される | 嚢胞液または良性腫瘍であることが証明される |
[表5]
食餌性ヨード摂取量の変化が及ぼす影響 | |
---|---|
望ましい一日あたりヨード摂取量の範囲 | 150〜300マイクログラム/日 |
一日あたりの実際のヨード摂取量─アメリカ | 200〜700マイクログラム/日 |
ケルプ錠1錠あたり通常150マイクログラムのヨードが含まれています。 “ヨウ化カリウムの飽和溶液”(去痰薬として投与されます)5滴中に180ミリグラムのヨードが含まれています。 (1,000マイクログラム=1ミリグラム、1,000ミリグラム=1グラム、28.4グラム=1オンス) |
ヨード摂取量の変化によって引き起こされる病気 | ||
---|---|---|
ヨードが少な過ぎる場合 | ||
ヨード25マイクログラム/日未満 | 先天的な甲状腺腫や甲状腺機能低下症、発達遅滞、クレチン病を持って生まれてくる子どもがいます。 | |
ヨード50マイクログラム/日未満 | 一部の成人に甲状腺腫が生じます。 | |
ヨードが多過ぎる場合 | ||
毎日約1ミリグラム | 甲状腺結節のある高齢者に甲状腺機能亢進症を起こすことがあります。 | |
毎日約10ミリグラム | 母親が妊娠中にこの量のヨードを摂取すると、一部の子どもは先天性の甲状腺腫を持って生まれてきます。 | |
毎日約20ミリグラム | バセドウ病患者の一部は甲状腺機能低下症になります。特に過去に放射性ヨードや手術で治療を受けた場合は甲状腺機能低下症に罹りやすくなります。 | |
毎日約200ミリグラム | 健康な人 | 甲状腺ホルモンレベルがわずかに変化しますが、別に異常は感じません。 |
新生児 | 生まれた時に甲状腺機能低下症になっていることがあります。 | |
橋本病(慢性甲状腺炎)に罹っている人 | 50%が甲状腺機能低下症になります。 | |
バセドウ病(びまん性中毒性甲状腺腫)患者 | 甲状腺機能低下症、特に以前、放射性ヨードまたは手術で治療を受けた人に多い。 | |
結節性甲状腺腫のある患者 | 50%が甲状腺機能亢進症になります(もっと少ない量のヨードでなる人もいます。─上参照)。 | |
腎臓のX線撮影(IVP)では、10〜20グラムのヨードを摂取することになります。胆嚢のX線撮影(胆嚢造影)では、約2グラムのヨードを摂取することになります。その他のヨード含有製剤としては、咳や風邪に使われるクォドリナール、オルネード、オルガニジン、胃の病気に使われるコンビッド、そして一部の心臓病患者に処方されるアミオダロンがあります。多くのビタミン─ミネラル製剤も1カプセルあたり150〜300マイクログラムのヨードを含んでおり、これらの製剤を大量に服用する人は危険なことがあります。 |