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腺腫[せんしゅ]:良性の腫瘍です。小さなものから、かなり大きなものまであります。大きくなつても、日乎吸が苦しくなったり、物が飲みにくくなることはまずありません。
腺腫様甲状腺腫[せんしゅようこうじょうせんしゅ]:「腺腫のような甲状腺の腫れ」という意味の名前です。少々専門的になりますが、腫瘍ではなく、過形成というものに属します。そのため腫瘤が複数できていることがほとんどです。たくさんできると、甲状腺全体が腫れたようにみえることもあります。
嚢胞[のうほう]:腫瘍の内容が解けて液状になったものです。腺腫や腺腫様甲状腺腫の一部が変化して嚢胞になっていることもあります。注射針で内容を吸いとると、小さくなります。 |
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がん
甲状腺のがんには以下のような種類のものがあります。
乳頭[にゅうとう]がん:甲状腺のがんの大部分は乳頭がんです。細胞の並び方が乳頭の形をしているので、この名前がついています。手しがんとは全く関係ありません。進行が遅く手術を行えば治つてしまいます。極めてまれですが、長いこと経ってから未分化がん(下記)に変わることがあります。
濾胞[ろほう]がん:甲状腺のがんの5〜6%はこのがんです。やはり性質の良いがんで、手術で治すことは十分可能です。
髄様[ずいよう]がん:まれながんです。手術すればよく治ります。遺伝性に発生することもあります。
未分化[みぶんか]がん:まれながんです。進行が早いので、発見されたら早急に治療することが必要です。 |
悪性リンパ腫
これも悪性の腫瘍です。橋本病からまれに発生することがあるといわれています。甲状腺から発生した悪性リンパ腫は治療で良くなるのが特徴です。 |