付録1:甲状腺専門外科医の選び方

あなたの主治医は甲状腺の問題について助言を求めるため、甲状腺外科医に紹介するかもしれない。薬物療法では治りそうにない甲状腺機能亢進症を持っているかもしれないし、放射性ヨード治療を受けたくない何らかの理由があるかもしれない。美容上の問題がある程または呼吸や嚥下障害を引き起こす程大きな甲状腺腫を持っているかもしれない。甲状腺にシコリがあるかもしれない。そのときは、シコリががんかどうかを調べるために生検をするよう勧めるかもしれない。あなたは切除すべき甲状腺腫瘍を持っていたり、甲状腺がんの再発があるかもしれない。
いくつかの外科系の医師が甲状腺の手術をする。例えば、一般外科医、耳鼻咽喉科医、腫瘍外科医、胸部外科医、内分泌専門外科医など。一方、バセドウ病による眼症を手術しなければならないときは、眼科医か形成外科医を選ぶのがベストである。これらのどの外科医を選んだとしても、あなたの問題解決にとっては正しい。あなたとあなたの主治医にとって最も大切な考慮すべきことは、あなたの病気の病名と病気の程度と専門外科医の持つ腕と経験である。ここに質問すべきいくつかの疑問がある。その外科医はあなたの甲状腺の問題の治療に良い成績を持っているのか?その外科医は頸部の手術や内分泌の手術の特別のトレーニングを積んでいるのか?その外科医はあなたのような病気の手術をどれくらい手がけたことがあるのか?その外科医は米国内分泌外科学会の会員か専門医の資格を持っているか?その外科医の手術による反回神経麻痺や副甲状腺機能低下症などの合併症の頻度はどれくらいか?
このことについて調べる別の方法がある。健康管理の時代なので、保険会社がどの医者がその手術を多く経験しているかを知っており、医師を決めるのに貴重な役割を果たしている。予想外にデリケートで複雑化しているあなたの甲状腺を手術する際の特別な状況においては、甲状腺の手術のできる医者ならだれでも良いというわけではない。外科医の選択はその手術にあった人でなければならないということは肝に銘じてください。あなたの主治医やもし必要なら、保険会社と相談を始める前に、次のガイドラインを考慮に入れてください。

  • 年に10例以下の甲状腺の手術をする外科医は甲状腺生検をしたり、小さな嚢腫や甲状腺片葉にある良性の腫瘍は手術できる。
  • 年10~15例の甲状腺の手術をしている外科医は良性腫瘍、甲状腺片葉に限局した1インチ(2.54cm)以下の単発性の甲状腺がん、合併症のないバセドウ病に対するほぼ甲状腺全摘術は行うことができる。
  • 胸骨下の大きな甲状腺腫や再発がん、1インチ(2.54cm)以上のがん (たいていの場合甲状腺内に転移している)、髄様がん、未分化がんを手術する場合は、生検も含んで年100例以上の甲状腺手術をしている外科医を選ぶべきである。

これらはガイドラインの一例に過ぎないことは肝に銘じてください。たとえこのカテゴリーに当てはまらなくても、あなたの地域の優れた外科医の方があなたの手術に適しているかもしれません。そのような場合には、あなたの主治医の内科医にその外科医を選んだ理由を訊ねてみてください。これらの知識を得ることは手術の必要性を理解するときやあなたの主治医の内科医と手術する外科医について話し合うときの助けになります。
なにはともあれ、この重要な決定をする場合、あなたの主治医の内科医があなたの最終的な決断の一番の助けとなります。

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