院長あいさつ

ごあいさつ(開院25年目を迎えるにあたって)

当院が熊本市に甲状腺専門クリニックとして開院したのは1992年11月18日でした。当時は甲状腺専門クリニックは外科の先生がほとんどで、内科系で甲状腺専門クリニックとして開業していたのは、東京・鎮目記念クリニックの鎮目和夫先生と名古屋・石突甲状腺研究所の石突吉持先生のお二人だけでした。鎮目先生は東大医学部卒で東京女子医大教授、日本内分泌学会理事長を歴任された著明な先生でした。また、石突先生は名古屋大学内科学の助教授を退職され開業されていました。そこに41才の若輩内科医が甲状腺専門クリニックを開設したわけです。それも熊本市という大都会から見れば田舎にです(熊本の患者さん、ごめんなさい。大都会の人たちからすると熊本は田舎だそうです)。そのような諸般の事情からみれば、開業してもうまくいかないと多くの先生たちが考えていたとしても何ら不思議ではないと思います。でも、わたしには、野口病院に勤務していたとき甲状腺疾患は大変多いことを感じ取っており、ちゃんと診療さえすればやっていけるという自信はありました。若いということはいいことですね。

そんなこんなで開業して今年で25年目になります。4半世紀ですね。その年に生まれた赤ちゃんは満24才になるわけです。気づけば、あっという間でした。毎日、診療していますと時が経つのを忘れるものなんでしょうか。わたしが熊大3内科に勤務していた頃、熊本県は甲状腺診療に関しては後進県でした。わたしが別府・野口病院に赴任し、野口志郎院長から発せられた開口一番の言葉は今でも強烈に記憶に残っています。それは、「熊本県は甲状腺は遅れているからねえ〜」でした。情けないことにそのとき、ああやっぱりそうなんだと変に納得したのを覚えています。それくらい、当時の野口病院と熊本県の甲状腺診療には大きな隔たりがありました。

野口院長は、野口病院で2年間勤務すれば、すべての甲状腺疾患に遭遇する、5年間勤務すれば、どこに行っても自信を持って甲状腺診療ができると断言されていました。野口病院勤務4年目からは新患を週一回診察させていただけるようになりました。当時、野口病院は、新患を診察する医師は曜日で決まっており、その医師がその日の新患を全員診察することになっていました。わたしが赴任した頃は、新患を診察していたのは院長と村上信夫副院長だけでした。内科医の私が週一日でも新患を診せていただけるということはまたとないチャンスでした。内科医の私が外科疾患の新患も診察して、手術も決めていたのです。それだけ、院長から信頼されていると感じ、さらに一層がんばりました。診療、学会発表、論文執筆と大学病院時代と変わらぬ多忙を極める日々でしたが、その努力が今のわたしを支えていることは動かさざる事実であり、野口病院、特に野口志郎院長には感謝しています。

わたしは5年半、野口病院に勤務した後、熊本に帰ってきて甲状腺専門クリニックを始めたわけですが、そのような事情でしたので、甲状腺診療に関しては熊本県の誰にも負けないという自信がありました。当院を訪れる患者さんはすべて甲状腺疾患と関連した方です。すなわち、甲状腺の病気を持っている方、甲状腺の病気が気なる方です。9割は熊本県全域から受診され、その半分は熊本市で、1割は県外です。

現在、わたしは65才です。今年9月、66才になります。あと10年間は、熊本県の甲状腺診療に貢献する所存でおります。最初は1人であった医師が、今では5人に増えました。職員も開業当初は私を入れて5人でした。現在は、30人になりました。開業してから3回、場所も変わりました。8年前に建てた現在のクリニックも今では手狭になってきました。できれば、増築したいと考えています。わたしに運があれば、増築、医療機器の充実が可能になるでしょう。少しでも患者さんに還元できればと思っている今日この頃です。
長い、長いごあいさつになりましたが、今後ともよろしくお願いします。

平成29年2月1日
田尻クリニック院長 田尻 淳一

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